非営利団体
一般社団法人

がん疼痛治療普及研究会
Society for Interventional Management of Cancer Pain (SIMCaP)
神経ブロック・脊髄鎮痛法の実践
がん疼痛患者の疼痛コントロールに難渋し、神経ブロック等をお願いしたいが、依頼できる麻酔科・ペインクリニック医が居ない、近隣の医師に依頼することも困難なときなど、ご相談ください。
当研究会の医師を派遣できるように日程調整をします。
厚生労働省でも、がん診療連携拠点病院に対し、がん疼痛に対して神経ブロック・放射線治療を導入するように通達が出ています。適応がありそうな症例がありましたらご依頼ください。
注)脊髄くも膜下鎮痛に関しては、その後の管理やデバイスの購入が必要になるので、主治医と相談の上で検討します。
依頼に当たっては、貴施設での診療許可は必要です。基本的に診療に医師を派遣した場合の交通費、宿泊費、診療報酬はすべて当研究会が負担します。ただ、病院で診療報酬を支払わなくてはいけない規定などがある場合は、貴院指定の金額を診療に行った当該医師の所属する医療法人にお支払いください。こちらから診療報酬の金額を呈示することはありません。

内臓神経ブロック
(腹腔神経叢ブロック)
膵癌、胆管癌、十二指腸乳頭部癌、胃癌、食道癌(下部)、大動脈リンパ節転移などで、上腹部や背部に痛みがある方に適応があります。
オピオイドによる鎮痛効果が不十分と判断したら早めにご依頼ください。神経ブロックができるためにはある程度の体力は必要なので、終末期の状態になっては実施できない可能性もあります。早めにご依頼ください。特に膵癌は進行が速いので、オピオイド開始を考えたときに、同時に検討してもよいと思います。
重度の造影剤アレルギー、抗凝固薬服用中(中止不可能な場合)、アルコール不耐(院内製剤でフェノール水使用可能であれば可能)などでは適応外になります。

上下腹神経叢ブロック
婦人科系癌、泌尿器科系癌、大腸・直腸癌、腹膜播種など、骨盤内臓痛に適応があります。
骨盤内臓の痛みは持続的な内臓痛以外にも、膀胱収縮の痛みや排便時の痛み、蠕動時の痛みなど多岐にわたります。オピオイドで対応しようとすると大量になり、眠気が先行してQOLが障害されてしまいます。オピオイドの増量が困難と判断した場合は、少しでも症状を軽減する目的で実施します。
内臓神経ブロックと同様に、
重度の造影剤アレルギー、抗凝固薬服用中(中止不可能な場合)、アルコール不耐(院内製剤でフェノール水使用可能であれば可能)などでは適応外になります。

脊髄くも膜下ポートおよび皮下ポート設置術
全身投与オピオイドでは対処できない痛みでも、脊髄くも膜下腔に直接モルヒネを投与することで、少量で最大限の鎮痛効果を発揮できます。脊髄神経系を介する痛みだけでなく内臓痛にも効果があります。骨転移、骨破壊、内臓痛、腹壁浸潤、腹膜播種、リンパ節転移等に伴うがん疼痛に幅広く適用できます。